2018年、今年も、年長の息子と2歳の娘と「ドラえもん」の映画を見てきました。
今年は38作目の映画で、宝島がテーマの海洋冒険ものです。
子供たちはもちろん、母である私もとっても楽しみにしていました。
では、感想を描いて行きたいと思います。
『映画ドラえもん のび太の宝島』は面白かった?
「ドラえもんの映画って結構当たり外れあるよねー」と、母は大人なので、つまらなかった時の心の準備もして見に行きました。
とっても楽しみだったけど、がっかりしたくないし…。
けど、心配する必要は全くなくて、期待以上に面白かったです。
ワクワクできる冒険に満ちた映画でした。
ストーリーは?(ネタバレなし)
『宝探し』をする事になったのび太は、いつものようにドラえもんの道具で『帆船』を作り海に出発。
突如、太平洋上に現れた島『宝物』がある事をドラえもんの道具で知り、宝島へ向かいます。
島に上陸しようとした時に海賊に襲わ、しずかちゃんが『セーラ』と言う子に間違えられて連れ去られてしまいます。
助けようと追いかけるけど、逃げられてしまい、逆に見知らぬ男の子『フロック』を発見、助ける事にー…。
と言うのが、序盤の展開です。
- 『宝島』の出現。
- 帆船で海に出発。
- ジャイアンとスネ夫との戦い。
- 海上での遊び。
- 夜の海。
- 海賊に襲われる。
- しずかちゃん攫われる。
- フロックを発見。
↑と、序盤だけでもシーンが次々に変化していきます。
リゾート気分が味わえる船の上での”遊び”のシーンから、海賊があらわれた後の”アクション”のシーンと、スマホで写真をどんどんフリックして見てくようにシーンが切り替わっていくので、飽きません。
序盤から、ドラえもんの道具も次々と投入されて道具の説明のなど情報量も多いですが、不思議と頭に入って来て、伏線と言うほどでもないけど、後で「アレはココにつながっていたのか!」発見すると気持ちが良かったです。
ただちょっと強引な伏線が多いと思いましたけどね。(詳しくは下のネタバレありのところに書きます)
ストーリの展開は『大どんでん返しがある』と言う事は全くなくて、よく言えば”王道”、悪く言えば”ありきたり”、です。
その王道のストーリーを、飽きさせない展開で見せてくれたので、本当に面白かったです。
脚本の川村元気さん
脚本の川村元気さんは『君の名は』に係った方なんですね。知りませんでしたが。
『君の名は』はとっても良く練られた、素晴らしいシナリオだったと思います。
くらべちゃうと『映画ドラえもん のび太の宝島』は数段落ちるけど、子供向けの娯楽映画としては満点の出来でした。
『クイズ』と言う、言いたい事をクイズにして言うオウム型のロボットが出てくるんですが、「そんな、無茶な…」と最初に思いました。
誰が思いついたのか知らないけど面倒くさい設定。
「最後までクイズで活躍できるのかな?オウム…」と心配していたら、中盤も、終盤も、ちゃんと『クイズ』のクイズが活かされるシーンがありました。
他にも、キャラクターが多かったんだけど、個性を出しつつみんな活躍していたので、「脚本、すごい頑張った!」と思いました。
見どころは?気になったところは?(ネタバレあり)
ネタバレって程でもないと思いますが、知らずに見た方が面白いと思うところです。
ドラえもんの映画での毎回の見どころの食事シーン(私は毎回楽しみにしてます)は、今回はしずかちゃんとゲストキャラののセーラが食べたフレンチトーストです。普通だけど、とっても美味しそうでした。
セーラはパン作りが得意で、フレンチトーストも作っているシーンがあって、横でしずかちゃんが見ているのが、なんだかいつものドラえもんにはない雰囲気で良かったです。
『ドラえもん』って男の子ばっかりなので、女の子同士のシーンってなかなかないんですよね。
今回はしずかちゃんが序盤で『セーラ』と間違われ攫われてしまうい、のび太くんたちと離ればなれになってしまうので、女の子同士のシーンが多くて新鮮でした。
『映画ドラえもん のび太の宝島』は、しずかちゃんが主役の映画だったんじゃないかなと思います。
攫われて、たった一人で不安なしずかちゃんが、本当の『セーラ』と出会い、女の子同士で仲良くなり、セーラと一緒に助けが来るまで食堂で働く展開も良かったですね。男の子についてのガールズトークも「ドラえもん」ではなかなか見れないシーンです。
しずかちゃんが一人で涙を流すシーンは、見ている方は映画だし必ず助かるのは知っているけど、「そうだよね、映画だって知らないもんね、不安だよね」と思い、しずかちゃんも普通の女の子としての魅力が全開でした。
と思うと、終盤、のび太くんが勇気を出してピンチのドラえもんのもとに向かったシーンの後で、なんの描写もなくサラッとしずかちゃんも隣にいて、「のび太のあの勇気は何だったんだ」と、しずかちゃんの超人っぷりにビックリでした。
一方で、男の子チームの描写もかなり多くあったけど、フロックが完成されているキャラクターなので、助け合いみたいなシーンもないので、友情が育まれてたかな?と、のび太くんがフロックを助けるシーンではちょっと疑問に感じました。
後半のアクションシーンでは、ドラえもん、のび太くん、ジャイアン、スネ夫、フロック、とそれぞれに活躍する場面があり絵も良く動いていたけど、若干、しつこかった印象がありました。
気になったのは、伏線が雑な事ですね。
最初にのび太くんとパパがケンカをするんだけど、『ドラえもん』でケンカするのってママが多いので、パパが出てくるのは違和感がありました。
序盤にちょこっとケンカするだけで、ケンカの内容に掘り下げが足りないし、ケンカ相手がパパである必要がないなー、こりゃ伏線だな。とバレバレです。
親子の絆がテーマなので、重要な伏線なんだから、せめてケンカ相手がパパである必然性があれば良かったな。
あと、唐突なカルボナーラ。
『ドラえもん』の世界でカルボナーラはないだろうと、スパゲティだろうと。
でも、好きなシーンにつながるので、これはまあいいです。
いつもながらのハッピーエンドだったんですが。
フロックとセーラ、海賊たちはこれからどうするんだろう?とか、気になる事はたくさんあります。
展開が早く、勢いがあり面白かったんだけど、あらも多いお話ですね。
大人も楽しめる?
シーンが次々に切り替わり飽きさせない展開なので、大人が見ても十分楽しめると思います。
よく考えると気になるところは多いけど、ラストの星野源の歌では感動します。
冒険が終わり、のび太くんたちに日常が戻ってくる。
「本当にあんな冒険をした日々があったのだろうか?」と言うような、TV版のような日常。
でも、思い出のカケラが落ちてくりシーンは、大人にとっても何か忘れていたものを思い出せるような、グッとくる場面です。
次回2019年の「映画ドラえもん」は?
2019年の『映画ドラえもん』制作決定!!だそうです。
あたりまえに作ると思っていたので、映画の予告も楽しみにしてました。
次回は、宇宙、月うさぎ餅つき、地球が平面で海の向こうは滝?
うーん?わからない。
『映画ドラえもん のび太の宝島』ポップコーンケース
映画館に売っていたので購入しました。
109シネマズでは、ポップコーンとSサイズの飲み物付きで950円でした。(飲み物無しは750円)
数量限定だそうです。
6歳の長男は、ポップコーンを映画の途中で食べきってしまいました。
ポップコーンケースに対してポップコーンは半分くらいの量でした。
映画館によって量も値段も違うのかも。
ちょっと後悔、映画館の座席が近すぎはダメ
今回は前日にオンラインでチケットを購入して見に行きましたが、大人気の為、前から2列目までしか空いていませんでした。
「近すぎるんじゃないか?」と心配していたら、案の定、近すぎました。
前から二列目のデメリットです。
- 映画の全体像が見れない。
- 見上げる形になる。
- 作画の粗がよく見える。
せっかく動きが良い『映画ドラえもん』ですが、絵を堪能できなくて残念でした。
見れないほどではないけど、後ろの座席で見た方がもっと面白く見れたと思います。
前の座席は映画の魅力を半減させます。
当日は、一列目も埋まりほぼ満席でした。
土日、休日に映画に行く場合は、早めのオンラインチケット購入が○です。
まとめ
子供たちも楽しんでみていました。
2歳の娘はポップコーンを食べるのが楽しかったのかもしれませんが、「どららー」とミニドラの真似をしたり、寝る前に「ドラえもん、楽しかったね」と興奮冷めやらない感じです。
でもね、『映画ドラえもん のび太の宝島』を見終わってしまって残念です。
ドラえもんの映画って毎年夏休み頃から宣伝して、タイトルとか主題歌とか、順次発表されて、徐々に盛り上がってくるんですよね。
お店でポスターを見たり、グッズを見て、「早く映画、見たいなー」と待ってる。
そして、「やったー!公開だ―!」と、見てしまうと、なんだか寂しい気分です。
でも、来年もあるから。
また同じワクワクを繰り返すのを楽しみにしています。
自分も覚えがあるけど、映画館で見た『ドラえもん』は子供の一生の思い出になるんですよね。
『映画ドラえもん のび太の宝島』は、最高傑作と言う訳ではないけど、とっても良い映画でした。
また来年もいい映画をお願いします。