息子が3歳で保育園に通っていたある日。
話の流れでお母さんの年齢の話になりました。
「あと30年くらい経ったらおばあちゃんだね」
と言う事を話すと、泣き出してしまいました。
「お母さん死んじゃう」
と思ったみたい。
保育園で何があったのかわからないけど、死と言うものが理解できるようになったのかと感心する所がありました。
「まだまだずっと先だよ」
とぐずる息子をなだめて、その後その話をすることはありませんでした。
でもあれから二年、お母さんは結構死にかけてますね。
娘出産の妊娠高血圧と血小板減少に、今回の血小板減少。
急に死んだらショックだろうと思って、「今度、お母さん死んじゃうかもよ」話しているんだけど、言う必要なかったかなと思ったりします。
特に今回はまだ、骨髄検査の結果も出ていないので早すぎたかな。
やっぱり息子は一度泣いて、とりあえずすぐには死なないと言う事を理解したら「この話止め」と言っていつもの明るい息子に戻りました。
三歳の時の「お母さん死んじゃいや~」は言葉もよくわかってないからメソメソするだけで、「この子を残して死ねない」と思いました。
けど、五歳になるとしっかり自分の言葉で話せるようになって、「ぼく、ご飯作れないし、ニコちゃん(妹)の面倒見れないし」とお母さんがいなくて困る事をあげてきて、「しっかりしてきたな」と感心してしまいました。
でも、「まだまだ死ねないな」と思いました。
息子はまだ五歳だしと思うけど、四、五歳の頃の記憶って残るから、しっかり話しておきたいと思うんですよね。
将来の息子と娘への手紙やビデオを残しておくのは考えられません。
どんな子に成長してるのか想像もつかないので、やっぱり今の子供たちを見ての言葉しか残せないからね。
でも、私がずっと生きていたら、母親の死を意識させることは、いたずらに子供の心を傷つけちゃうだけだよなとも思います。
死ぬつもりはないんだけど、正直その時はどうしょうもないからな…。