『彼方から』、kindle Unlimitedで3巻まで読みました。
文庫版が全7巻です。
面白いと言う評判は聞いていましたが、ヒーローの見た目から絶対つまらなそうだと思って読んでいませんでしたが、3巻までは無料だしと読んでみましたが、予想に反してヒーローが良かったです。
黒髪ロン毛のヒーローは、無口で強いけど何考えてるのかわからないタイプっていうイメージがあって、まあ、『彼方から』のイザークもそのタイプなんだけど、実は素直でひねくれていない所が可愛いです。
強さゆえに他人と距離を取っているけど、とってもいい子で、主人公のノリコに惹かれながらも悩んでいる様子が応援したくなります。カーヤと言う世話焼きのおばちゃんがでてきますが、イザークやノリコに向けるまなざしに「うんうん」とうなずきながら読んでます。
だんだんイザークの過去が分かってくるくると、ノリコが素直に自分を好きだと言ってれることでどれだけイザークが救われたのか、でも一緒にいるわけにはいかないと言う想いの間で悩む様子が、主人公のノリコよりも主人公してます。
このお話は現代の女子高生だったノリコが異世界に行き、言葉も通じないので最初に出会ったイザークと一緒に旅します。
最初の1巻分は本当に全然言葉が通じません。異世界に行っても言葉が普通に通じる作品が多いので、新鮮でした。二巻ではもうだいぶ言葉を覚えていますが、間違った使い方で誤解されたりするところが面白いです。
ノリコは普通の女子高生って言う事が強調されているんだけど、この状態で普通を忘れないのも、なかなか普通ではないですね。でも、本当に普通の子です。
異世界の最初の場所がナウシカ出でてくる場所のようでちょっと古臭いです。実際に90年代の漫画なので古いんですが。
今読むと絵も話も古さを感じるけど、そこを含めて面白い良い漫画でした。